どうもこんにちは、SKです。神山健治監督のひるね姫を見に行ったので感想を書こうと思います。
ある程度ネタバレになってしまうので、気になる人は注意してください。
神山さんは攻殻機動隊や東のエデンなどで有名な方ですね。実は僕はそれらの作品は見たことがないんですけど、今回ひるね姫はCMを見て面白そうだなと思って見に行くことにしました。
あらすじや感想
あらすじは2020年の東京オリンピックの3日前のお話。高校生最後の夏休みに主人公である森川ココネが家族絡みの事件に巻き込まれていく、といった内容。
まず感想から言うと僕は結構好きな内容でした。
テーマも自動運転などを取り入れているのが面白いと思いました。作中で高速道路を走ったりかなり精度の高いシステムの自動運転の描写がありますがあれだけ精度が高いなら乗ってみたいと思いました。
また主人公のココネの父、モモタローがおそらく高齢の方向けであると思いますが自動運転システムを車につけてあげたりしてて、高齢者だとそちらのほうが安全かも、と思いました。
実際には例えばすごい雪が降る地域とかもあるし道路事情で中々実用化っていうのは難しいだろうけど、アニメとは言え映像で見ると良いな~って思いますね。
あとは家族の絆とかもテーマっぽいかな? ぶっきらぼうだけど、モモタローがとてもココネを大事にしてるんですよね。
この作品のファンタジーな部分はモモタローがココネが小さい頃に聞かせてあげた物語が元になっているんですよ。
そしてその物語はココネの母の物語なんです。
ココネの母であるイクミはココネが小さい頃に事故で亡くなっています。モモタローとイクミは駆け落ちして一緒になったということで、イクミの実家から今後一切関わらないように言われていました。
そういうことであまり詳しくココネにイクミの話をしてやれなかったんでしょうね。
それでも母親の話を娘に聞かせてあげようとして「エンシェンと魔法のタブレット」という物語を作ったモモタローは素敵なお父さんだと思いました。
終盤でも大活躍でかっこいいですよ、モモタロー。
しかし問題点もある
細かいことを気にしなければ多分楽しめるんですけど、どうしても気になっちゃう部分があるんですよね
今作は夢を見るとある程度現実に干渉してる、みたいな描写なんですけど終盤がどうしても、ねえ・・・
- 途中で夢でバイクで空を飛んで移動→現実では寝ている間に自動運転で移動
みたいに夢で見たことがある程度現実に干渉すると言っても上記のように実は現実ではこうなってましたとなるんですよ。
それが作品の終盤になると夢と現実が混ざったような描写でクライマックスになるんですがそこがちょっと無理矢理かなと・・・
終盤の描写を見ると夢が現実に干渉するというのはもうそういう能力なのかなー?と迷ってしまう。
ビルの外でロボットが戦ってるとことか現実ではどうなってんだよ・・・?みたいなね。まあそもそもそこで寝るか~?っていうとこでもあるんですけども。
夢と現実が混ざってる部分はもしかして映像で表現しきれなかったのかもしれない、と思って帰りに書店で小説版を買って帰ったんですが、モモタローですら
「さあな。俺も気がついたらこうなっとった」
なるほどそれなら仕方ないな!
まとめ
終盤でちょっと表現が追いついていないというか、わかりにくくなるけど、その辺が少し残念。
ただ映像はキレイだし、ココネかわいい! モモタローかっこいい!
それと自動運転、それに関わる会社の描写があるけどちょっとリアル。
途中にあるイクミのセリフの「この会社にはビジョンとプランがない。あるのは昔の思い出と足の引っ張りあいだけ」
なんか共感してもーた・・・
とりあえずモヤモヤっとする部分もあるにはあるんですが僕は好きな作品です。終わりもハッピーエンドだし。
あとココネ役の高畑充希さんの歌う主題歌も良かったかな。
ついでに小説版
上の方で書いてたけど小説買って帰ったんですよね。
監督自ら執筆って書いてあったけど。なるほどそのまま文字になってるという印象。
ただキャラクターの心情などが書いてあるところもあるので、そこはやはり本が有利ですね。
本を読んでから見に行ったり、僕みたいに気になるところがあったら確認するのも良いんじゃないでしょうか。
ちなみにアイキャッチ画像はこの小説の画像だったりして。
それではここまで読んでいただきありがとうございます!