君たちはどう生きるか漫画版を読んだ感想 色々なことを考えさせられる本だと思う

君たちはどう生きるか 表紙
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どうもSKです。

去年辺りから気になっていた本、君たちはどう生きるかの漫画版を読みました。まあ漫画のほうが読みやすいし・・・ ただその漫画っていう部分はちょっとした問題もあるんだけど。

気になる本ではあったけどスルーしてた。しかし最近本屋で急に平積みされるようになって思い出して買ったわけです、電子書籍だけど。

 

 

本はこれですね。

そんなミーハー根性で買った本だけど非常にいい本だったと思った。元は1937年に出版された小説ということだが、歴史的名著といわれているだけのことはあると思う。

元の本を読んだことはないけど、漫画版だからといって薄いというようなことはないと思った。

 

さてこの本の内容だけど、簡単にいうと主人公の少年、コペル君(本名は本田潤一)がとあることで非常に思い悩みます。そこでコペル君のおじさんが普段からコペル君のために書いていたノートを渡す形で助言するというものです。ノートの内容が作者が読者に伝えたいことに当たると思います。

そのノートにはもちろん悩みとその時々の答えが書いてあるわけじゃないんだけど、生きていく上で必要な考え方が丁寧に書いてあります。コペル君に宛てられたものではあるけど、このものの見方、考え方はいろいろな人を考えさせる内容になっていると思います。

 

自分で考えることの大切さが書いてある

この本では自分で考えなさいということが全編にわたって書いてあります。この辺りが僕的には大変良いと思いました。

例えばこの本の登場人物のおじさんは亡くなってしまったコペル君のお父さんと約束をしています。その約束はコペル君と同じような年代の子が立派な人間になれるような本を作るという約束です。

その約束がコペルくんに宛てられたノートにも反映されているわけです。そのためある程度人としてどうあるべきか、どうあって欲しいかということは書いてあります。

 

でも人としてこうあるべきだから絶対こうしなさい、とは書いていません。

親切にしろといわれたから親切にするとか、行儀がよく誰からも文句が言われないとか、世間から何の文句を言われないとか、そういう人間は確かに立派かもしれない。

その情報を与えられた上で、自分が何を考えてどうするかというのが本当に大事だというような書き方になっています。

もちろん全部自分が好きなように振る舞うのを良しとしているわけではありません。その辺を世の中のこと、歴史上の人物、人の気持ちや境遇、モラルなんかの視点からの事も書いてあります。

かなり端折ってますがそんなに外れてはいないと思います、多分。この自分で考えるっていうことは僕も大事だと思っているので共感しました。

 

漫画部分の問題について

絵柄とかのことではなくて、漫画版となっていることが問題という話です。確かに漫画の部分もあるんですが肝心の中身、おじさんのノート部分が小説のように文章になっているためです。

むしろ漫画のほうがオマケって感じですね。

 

ただそのノートの内容はおそらく安易に漫画に出来なかったであろうことが想像できるので仕方ないと思います。ノートの内容は優しくも難しい哲学的なものであるため漫画で表現することはちょっと無理でしょう。

吹き出しが文字だらけになりそう。というわけで気になってる人はある程度文章を読まないといけないという事は知っておいてください。

 

若い年代の子に特におすすめ

大人が読んでもすっとするような内容だと思います。ただこういう考え方は若い子が読んだほうが身になるかと思います。

少し小難しい部分もありますが、話の組み立てもうまいので、読み物としても面白いと思います。全部理解出来なくてもコペル君とおじさんの関係になにかしら感じるものはあると思います。

興味があるのなら読んで損はない本だと思いますよ。気になっているならぜひ手にとって見てください。

 

 

 

 

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